硬さの比較
モース硬さ(Mohs硬度)とショア硬さ(Shore硬度)は、異なる測定基準に基づいており、直接的な換算表は存在しません。
モース硬さは鉱物の硬さを10段階で評価するもので、鉱物が他の鉱物を引っ掻けるかどうかで決まります。
一方、ショア硬さは主にゴムやプラスチックの硬さを測定する方法で、デュロメーターを使って材料表面に押し込む力に対する
抵抗を数値化しています。
このため、これらは別々の特性を測定しているので、単純な換算は困難です。
ただし、目安としてモース硬度に対応するショア硬度の傾向を大まかに捉えた比較が存在する場合もありますが、正確な換算にはなりません。
例えば、以下のような目安があります:
モース硬度1(タルク):ショア硬さAで非常に低い(20以下)
モース硬度2〜3:ショア硬さAで30〜50程度・・爪のモース硬度が2.5
モース硬度5:ショア硬さDで60〜70程度 ・・アロンアルファの硬化した状態のショア硬度
モース硬度6〜7:ショア硬さDで70〜80程度
モース硬度9〜10(ダイヤモンド):非常に高いショア硬さD(80以上)
モース硬度は主に鉱物に使われ、ショア硬度はポリマーやゴムに使われることが多いため、対象物によって適切な測定基準が
異なることに注意が必要です。