2026年5月1日(金)
☔皐月(さつき)5月になりました☔⇒晴れ🌞
歩数計 12,300歩 9.2km(10,107km)
爽やかな新緑、田植え風景、鯉のぼりや端午の節句、そして心地よい五月晴れの青空を
イメージさせる季節になりましたが、今日はあいにくの雨ですねぇ😰
このような雨を五月雨(さみだれ)というんでしょうか
雨を見てふと思い浮かんだのが
『五月雨をあつめて早し最上川』:芭蕉
有名な句ですが、最上川を修飾する「早し」は時期を表す言葉なので、本来は川の流れの激しさを
表す「速し」の間違いじゃないかな~~と、気になり調べてみました
解説では「梅雨の雨をすべて集めて勢いよく流れる最上川」を描写したものとあり
やはり季節の早い遅いではなく、川の流れのスピードを表現する「速い」が使い方としては
適当じゃないか?
誤植かな?
私は『おくのほそ道』の『越後路』のくだりにある、新潟県の出雲崎から佐渡島を望んで詠んだ歌
『荒海や佐渡によこたふ天(あまの)河 』
と同じように『五月雨・・』も、最上川の風景を眺めて詠んだ歌かと思っていたので
『速し』の方がイメージに合うと思っていました
しらべて見ました
『五月雨を・・」は芭蕉の紀行文『おくのほそ道』の『最上川』のくだりに詠われています
原文を見ると
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最上川のらんと、大石田と云(い)ふ所に日和(ひより)を待(まつ)
爰(ここ)に古き誹諧の種こぼれて、忘れぬ花のむかしをしたひ、芦角(ろかく)一聲(いつせい)
の心をやはらげ、此道(このみち)にさぐりあしして新古ふた道にふみまよふといへども
みちしるべする人しなければと、わりなき一卷殘しぬ
このたびの風流爰(ここ)に至れり
最上川はみちのくより出でて、山形を水上(みなかみ)とす
ごてん・はやぶさなど云いふおそろしき難所(なんじよ)有(あり)
板敷山(いたじきやま)の北を流れて、果はては酒田の海に入(い)る
左右山覆ひ、茂みの中に船を下す
是(これ)に稻つみたるをや、稲(いな)船といふならし
白糸の瀧は青葉の隙(ひま)に落ちて、仙人堂岸に臨(のぞ)みて立つ
水みなぎつて舟あやうふし
『五月雨をあつめて早し最上川』
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・・以上、『青空文庫』から引用
原文は間違いなく『早し』でした
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実は芭蕉は大石田の知人宅に滞在していた時に、最上川を眺めて『五月雨をあつめて涼し最上川』
という初句を作っています・・動的な『早し』ではなく静的な『涼し』だったのです
その後、旅を続けて最上川名物の稲舟(いなふね)に乗った際に水みなぎって舟あやうしと
述べているように、芭蕉自身が稲舟に乗ったときの恐ろしい体験を動的なエネルギー溢れる言葉
で表現するために『涼し』から『早し』に作り替えたわけです
当時は『早し』も『速し』も使い方の境界が曖昧で、どちらも切迫した状態を表す言葉として
同じような意味として使われていたそうです
だから急流を早しと表現しても間違いではなかったようです
しかし芭蕉の句にはもっと深い意味があり
古き誹諧の種こぼれて というように、最上川を詠った先人の短歌の影響を受けている
のかも知れません
芭蕉は崇敬する西行の[山家集]にある、崇徳院(すとくいん)が詠った歌
『最上川つな(綱)で引くともいなぶねのしばしが程は怒りおろさん』
これは、最上川の急流と稲を運ぶ船(稲舟)を題材にした恋の歌で
強く綱で引いて無理やり私を連れて行こうとしても、いな(否・いや=稲(いな)舟に言葉を懸けて
しばらくの間は錨(いかり=怒り)を下ろして(船を止めて)待ちましょう(あなたのところへは
今は行かない)と、少しの間だけ強引な誘いを拒むという駆け引きのある情緒的な歌です
芭蕉は稲舟に乗り、急流に否(いな)とばかり立ち向かい船首を振るその稲舟こそは
まさに聞きしに勝る『早舟(はやぶね;平安期からの呼び方)』だったと慨述しています
また、最上川は五月雨を残らず集めたほどの早波(はやなみ;激しく打ち寄せる波・荒波)という
記述もあり、芭蕉は単に川の流れの速さを風景的に描写しているのではなく、古来からある
「早舟、早波」と言う言葉を想い起こして、自分が川下りした体験を動的に詠ったのではないかと
解釈できます
芭蕉は漫然と観光地巡りをしたのではなく、先人の歌の足跡をたどる旅をしたのでしょう
芭蕉の本当の胸のうちは分かりませんが、「早し」ではなく『はやし』と曖昧にどちらにも取れる
曖昧な表現で書いてあるサイトも目にすることが出来ます
では芭蕉に代わりkeiの駄作を1首
『皐月晴れ 来るはずの空 来ぬままに 雨音だけが 時を刻めり』 kei
崇徳院の歌をもじって最上川をホルムズ海峡に置き換えれば
『ホルムズを綱で引くなよトランプさん しばしのほどは怒り(錨)おろさん』 川柳です
アメリカもイランも武力ではなく優雅な詩心で勝負すればよいのにねぇ
昔話から現実に還って
指もどきを作りました
ウクレレ弾くときの付け指です
爪が弱く摩耗が激しいので100均のネイルチップをアクリルフォーム両面テープで貼っていますが
水仕事や入浴で接着力が弱まり数日でオフしてしまいます
それに長く付けていると爪が接着剤で傷み弱い爪がさらに弱くなります
以前、事務用のゴムサックにチップを接着した指もどきを作ったことがありますが
ゴムが柔らかいために装着が難しく弾力がありチップが微妙に揺れ動き音がビビリました
そこで、指先を刃物の怪我から守るための防刃サックをネットで買い求めて100均チップを
セメダインスーパーXで接着して見ました
防刃サックは厚みがありゴムサックよりも剛性があり装着も簡単です
いまのところ音もクリアで使えそうです
ただし見た目がグロなので家で練習するとき専用ですかね